【FF14】邂逅編にも行かずIL110になったあちしchanのお話③

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hiru

【FF14】邂逅編にも行かずIL110になったあちしchanのお話①
【FF14】邂逅編にも行かずIL110になったあちしchanのお話②

338 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/28(木) 15:31:31.86 ID:oBuqY6fi.net

「う~ん。。。」 

あちしは寝ぼけた目をこすりながら、見慣れた天井をぼーっと見つめる 
「何してたんだっけ。。。」 

。。。どうやら寝てたらしい 

あれ、これもしかしてよくある夢オチ!? 
実はまだバハ行く前で、今までのことは全部なかったとか。。。 
あちしはそんな不安に駆られながら、飛び起きる 

少しずつねぼけた頭が覚めていくのを感じつつ、つけっぱなしだったFFの画面を覗きこむ 
えっと、何かバハに行った証明みたいのは。。。 

そうだ、1層でアクセ取ったんだ! 
それを確認する 
。。。装備欄にちゃんとアラガン耳が入ってる 

339 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/28(木) 15:32:09.49 ID:oBuqY6fi.net
「はあぁ~~~~。。。」 
それを見て安堵の息をはく 

良かった、夢じゃなかった 
あれからいつのまにか寝落ちしてたのね 
ずーーっと寝ないで練習してたもんね~。。。 

そしてあちしは時計を何気なく見る 
時間は10時 
そしてバイトの時間も10時 
ん!? 
二度見するけどやっぱり10時。。。 

「あああああ!!遅刻だ!!」 

残念ながら、これも夢じゃなかった 

340 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/28(木) 15:33:48.57 ID:oBuqY6fi.net
1時間の遅刻の後、バイト先に到着するやいなやスイングマネージャーにめちゃくちゃ怒られる 
あちしは某ファーストフード店でバイトしていた 
例の中国産鶏肉の影響もあって客足が遠のき、現場はこれ以上なくピリピリしている 
そんな状況での遅刻なので、それはもうこってり絞られた 

土下座モーションする勢いでひたすら謝り続けた後、バタバタと業務にとりかかる 
ここはヒマなときでも何かしてないといけないという、よく分からないマゾルールがある 
ので、無理やり仕事を見つけて何度もモップがけしたりして過ごしつつ、クタクタになる頃上がる時間になった 

クルーの人たちと着替えながら雑談 
「最近のSMピリピリしすぎ、客の前で怒ってる姿見せるとか馬鹿じゃないの?」 
「本当にね、もうやめようかな~。終末感漂ってる。○○もそう思うでしょ?」 
「あ、うん。。。」 

だいたい雑談は誰かの悪口 

「とりま彼氏待ってるのでお先~」 
「お疲れ様~」 
ひたすら現場の愚痴言ってた人が先に上がっていく 

341 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/28(木) 15:34:19.60 ID:oBuqY6fi.net
「ねぇ、最近A子調子のりすぎじゃない?」 
「毎回誰かの悪口言ってるよね?」 
「N大の彼氏と付き合ってから毎回見せつけに来てるらしいよ」 
「うわー、ウザすぎwww」 

さっきまで一緒に悪口言ってたB子たちが、今度はその人の悪口を始めている 

その場にいない人の悪口を言ういつもの見慣れた光景 
。。。くだらない 

はぁ。。。 
あちしの現実はなんてしがないんだろう 

やっぱりあちしにはFFしかない 
心底興味がない悪口合戦の輪からはなれて、スマホでバハ侵攻編の攻略情報を見始めた 
侵攻編も絶対あの人たちとクリアしたい 

342 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/28(木) 15:34:59.49 ID:oBuqY6fi.net
そうしていると、後ろからB子に覗き込まれる 
「何?彼氏?」 
「あ、いや。。。」 
なんといえばいいか困っていると。。。 
「あ、FFやってんの!?あたしもやってるよ!どこ鯖!?」 
B子から意外なことを言われた 
「○○鯖。。。」 
「え、マジで!?同じなんだけど!?キャラ名は?」 
「えっと。。。ナイショ」 
えへへ、と困ったような愛想笑いを浮かべながらそう言った 

なんでよいいじゃーんと言う言葉を尻目に、今日は早く帰らないといけないからとその場を離れて岐路に立つ 

こっち側の人たちがFFでも関わることになったらどんなことになるか、お馬鹿なあちしでもよく分かる 
あちしの唯一の憩いの場を荒らされたくないよ。。。 

343 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/28(木) 15:35:56.33 ID:oBuqY6fi.net
そして満員電車に揺られながら帰宅 
帰ってお風呂入った後、即FF14にログイン 
まずはFCに挨拶 
少し間があって、「うい~」とかそんな感じの適当な返事がポツポツ流れる 

そして昨日新しく入ったウリさんとこの固定LSにも挨拶 
するとすぐにみんなからの返事がくる 
「昨日はお疲れ様!一緒にクリアできて嬉しいよ~!」 
「……侵攻編も一緒にがんばろうなの」 
「○○よ、中々やるではないか。ククク・・・だが次はこう甘くはないぞ?」 
「ウリさん、何で敵のボスキャラみたいになってんのよw」 

FC内で誰かがウリさんとこのFCを軍隊みたいなとこだよきっとって言ってた人いたけど、全然違う 
あちしは昨日でそれを確信した 

ひと通り挨拶を済ませたあと、何をするか考える 
リセット日までまだ日があるから、今日は気分転換に釣りでもしよう 

クラフターもギャザラーもほとんどやらないあちしが唯一やり続けてるもの、それが漁師なのだ 
ふふん、けっこうやりこんでるのよ? 

344 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/28(木) 15:36:43.64 ID:oBuqY6fi.net
最近お気に入りの場所は、中央ラノシアのギガシャーク釣れるとこで花火を見ながらの夜釣り 
いつも釣れないまま終わることがほとんどだけど、このノスタルジックな雰囲気が大好き 
今日は珍しく一匹釣れた^^v 
よし、分解で水着ゲットだー 
分解ボタンぽちっ 
しゅわしゅわ~。。。失敗! 

ですよねー 

漁師は水着で儲かるようになったって言う人いるけど、実際は微妙なのよ。。。? 

天気が曇りに変わった 
こうなるとギガシャークは釣れない 
この場の雰囲気を楽しみに来たんだからいいのだと自分に無理やり言い聞かせて立ち上がろうとすると。。。 
意外な人がその場に立っていた 

うちのFCの姫ちゃんだ 
わー、珍しい 
姫ちゃんも釣りするんだ 
そもそもいつも取り巻きが誰かいるので、ソロでいること自体珍しい 

345 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/28(木) 15:37:15.45 ID:oBuqY6fi.net
姫ちゃんは何も言わず、私の隣に座り込む 
「・・・・・・」 
ん。。。? 
何この間は。。。?&
nbsp;
じーっとあちしを無言で見つめてくる 
「・・・・・・」 
「あ、あの。。。」 
あちしが沈黙に耐え切れず何か言おうとすると、 

「ねぇ、間違ってたら謝るけど・・・もしかして○○?」 

あちしの心臓が跳ね上がる 
○○はあちしの本名だった 

398 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 19:01:56.21 ID:Bl+/aiQn.net
このマック女がタルAで、人気者になりつつあるあちしちゃんをFCからおいだんだよな。 
あちしちゃんは野良ではバハムート侵攻編を、一層さえクリアできず 
あげく、2chで下手くそと晒される始末。 
哀しみに暮れたあちしちゃんはキャラデリし、それを喜ぶマック女。 
数か月後、下手くそすぎて見放され、あちこちのFCを放逐されたピクミンどもを集めては 
的確な指示で邂逅編・侵攻編をクリアさせる神のような白魔が現る。 
一方、あちしちゃんを追放したFCは熟練者が去り、 
侵攻編もクリアできずボロボロ。 
謎の白魔がこのFCに入ると、あっという間にメンバー全員が侵攻編クリア。 
正体を明かしつつ、寛容な心でマック女を許すあちしちゃんであった。 
メンバーA: あ、あちしちゃんインしたお。 
あちしちゃん: おいすー^^ 
リーダー: よーし、今日もダンジョン行くか 

一同: おー!^^  

401 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 20:06:46.27 ID:kprbpTWF.net
>>398 

あまりの酷さに逆にわろた  

404 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 20:53:03.90 ID:MvkJ7pQP.net
「○○って誰ですか?」 
あちしは必死に知らないふりをする 
内心かなり焦っていた 
多分リアルの発言にしてみると、「えっ、い、いや○○ってだだだだだだれでしゅか!」とかそんな感じになってたに違いない 
チャットで良かった。。。 
誰だろう、思い当たるとして。。。もしやB子!? 
それ以外思い当たるフシないよね? 

B子が姫ちゃんなの? 

心臓がバクバクして痛いくらい高鳴っていた 
嫌な予感がする 

「あー、警戒させちゃってごめんね。あたしB子だよ~^^」 
あっさり姫ちゃんは自分の正体を白状する 

「ほら、リアルでFF語れる知り合いいなくてさ、キャラ作ってるしなおさらね~w」 
「は、はぁ。。。」 
あれ、なんか軽い。。。? 
とは言うものの、リアルとの接点持ちたくないのであちしは身構える 

405 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 20:53:38.42 ID:MvkJ7pQP.net
そもそもどうしてあちしってバレたのよ。。。 

「あー、もしかしてどうして○○と分かったかって思ってる?」 
ここで下手に「はい!」って言っちゃうと、あちしが本人だと認めたようなもんなので押し黙る 

「いやー、キャラ名聞いてたとき○○のスマホつい覗いちゃってさー、そのときアンタ公式のトップ開いてたじゃん?そこの右上に・・・」 
え。。。 

あちしは慌ててFF14公式のトップページを開いてみる 
。。。げ 
右上にしっかりとあちしが使ってるキャラクター名が載っていた 

うわああああああああああ 

吉田さん、プライバシーしっかり守って。。。 
とりあえず強引に吉田さんに愚痴っておく 

その時、FCチャットでFCメンから「姫ちゃんどこ~?」という声がかかる 
「んじゃあ職場で会ったら話そうね~wいやー、今思えば確かにアンタなんか雰囲気似てたわーw特に頭足りない感じのとことかw」 
「今いく~♪」という発言の後、姫ちゃんはどこかへテレポしていった 

406 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 20:54:10.19 ID:MvkJ7pQP.net
なんだろう。。。 
拍子抜けしたというか、あちしが想像していたような重い展開にはならなさそう? 
でも、頭足りないは余計ですんで! 

もしやこれをネタにリアルでパンやジュース買ってこいとかさ、そういうのちょっと想像してしまってた 
いやいや、実際はもっとやばくて、殺人の片棒担がされたりとか。。。 
「バーロー、そこで落ち込んでる場合じゃねーぜ」 
「コナンくん!」 
「真実はいつも一つ!」 
頭の中でコナンくんの声が鳴り響く 

って、よく考えたらリアルバレしたら困るのは向こうも同じか 
サスペンス物に最近ハマってるせいで変に悪く考えすぎた 

B子の言うように、ただリアルでFF語り合える人が欲しかっただけよね 
あちしの唯一のオアシスが、職場の人間に荒らされるんじゃないかという一抹の不安はあるけど。。。 
これをキッカケに何か変なことが起こらないことを祈りつつ、あちしは釣り竿を片付けた後、侵攻編の攻略情報を見て勉強をするのであった 

407 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 20:54:42.20 ID:MvkJ7pQP.net
あれから数日が経ち、いよいよバハ侵攻編の日 


今日は一層クリア目標で、あわよくば二層もクリアしちゃおうって感じだった 
なので一層と二層を予習してきたのだけど。。。 
予習はしっかりした 
動画も見た 
でも正直よく分からない 

特に二層は最初何してるのかさっぱりだった 
ボイチャでクリアしてる動画なんか「萌え~」「萌え~」ってひたすら言ってて、さっぱり意味が分からない 
この人達は何に萌えてるんだろう。。。 
謎すぎる 
あとになってそれが「声~」って言ってたことに気づくのだけど、それでも動画見ただけじゃよく分からなかった 

う~む、これは相当足を引っ張りそうだ 

408 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 20:55:15.14 ID:MvkJ7pQP.net
今日の待ち合わせはラベンダーベッドじゃなく現地の北部森林だった 
前回は時間ギリギリだったので、今回は少し早めに着いて待つことにする 

そこでFCメンと遭遇した 
「あれ、○○じゃん。何でここにいんの?侵攻編まで進んでないでしょ?」 
「雰囲気でも味わいに来たんじゃない?w」 
「wwww」 
「みんな、イジメちゃ可哀想よ~。ほら、イクサルディリーあるからそっちだよ^^」 
「あーそっちかw○○が侵攻編とかありえないもんなw」 
姫ちゃんがフォロー?してくれる 
先日の本名バレの件で警戒していたけど、あれ以来特におかしなことはない 

でも、バハですんから! 
あちしがそう言おうとしたとき。。。 
「○○ちゃんはバハ侵攻編だよ。○○のFCから固定にと勧誘されたらしい」 
FCリーダーがそうフォローしてくれた 

409 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 20:55:47.21 ID:MvkJ7pQP.net
その場がとたんに色めき立つ 
「え?なんで?」 
「○○のFCって有名な強豪FCじゃん。誘う理由がなくね?」 
「あれじゃない?縛りプレイ的な意味で入れてみたとかw」 
「あー、あり得るわw」 
ぐっ。。。あちし自身、迷惑かけっぱなしだし今後も迷惑かけること間違いないので何も言い返せない 
というか、誘われた理由ってその通りだろうし。。。 

でもリーダーだけは違った 
「○○ちゃんの人柄じゃないかな?一緒に遊んでみたいって向こうの人たちが思ったんだとおもう」 
FCメンが一斉に「ないないw」と否定する中、リーダーだけが「そうかなぁ?」と言ってくれた 
リーダーはやっぱり優しいなぁ 
あちしみたいなもんにも分け隔てなく優しくしてくれる 
最近もうリー
ダーの発言チャットだけ背景がキラキラしてるように見えますよ! 

そうこうしてるうちに彼らは「お先~」と侵攻編にもぐっていく 
その時、姫ちゃんが最後にあちしをじっと見つめていたのが気になった 
先日の件があったので、その無言の間がなんだか恐い。。。 

それから間もなく、ウリさんたちが続々と北部森林に集まってくる 

410 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 20:56:31.19 ID:MvkJ7pQP.net
まずみんなから聞かれたこと 
それは「予習しっかりしてきた?」ではなく「あんまりミスしないでよね」でもなく。。。 
「睡眠しっかり取った?」だった 
うっうっ、みんな優しい 
それと共に、そんなこと聞かれる自分の自己管理のなさに自己嫌悪 
ふっ。。どうせあちしはリアルでも頭足りないさ。。。 

「今宵が分水嶺だな」 
「ぶん・・・何?」 
「……ウリは小難しい言葉相変わらず大好きなの」 
「意味はなに?」 
「うむ、ただ言ってみたかっただけだ」 
「あ、そう・・・」 

「あちしちゃんは予習しっかりできた?」 
ウリさんたちの漫才を横目に、Sさんにそう聞かれる 

411 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 20:57:02.66 ID:MvkJ7pQP.net
「はい!ばっちりです!でも全然自信ありません!」 
「まぁ初めはそんなもんだw」 
「最初はうちらもそうだったなー。やってみたら全然違ってえらい苦労したよ」 
へえぇ、こんなに上手い人たちでも最初は大変だったんだ 
って、そんなのあちしはなおさら大変だ 

「いざとなったら最終手段でボイスチャット使うこと考えてるけど、○○ちゃんはどう?」 
ついこの前リアルバレがあったので抵抗がないと言えばウソになるけど、この素敵なメンバーに迷惑かけたくない 
「はい!」 
と、あちしは思わず返事していた 
でもまぁ、この人達とボイチャして何か困ることあるかと言われてもすぐに思いつかない 
なんとかなるっしょ! 
「いい?分からないことあったら必ず相談すること」 
「はい!」 

「では、入るぞ」 


──そして、あちしの侵攻編デビューがついに始まる  

引用元:http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/ogame/1408504458/

【FF14】邂逅編にも行かずIL110になったあちしchanのお話④

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