【FF14】邂逅編にも行かずIL110になったあちしchanのお話④

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hiru

「○○ちゃんバルブ入って~」 
ピコン 
うぎゃー! 
「○○ちゃん、ここでメディカラ」 
ピコン 
うぎゃー! 
「花粉きたよー攻撃ストップー!」 
ピコン 
うぎゃー! 
あちし専用マクロが鳴り響く 

ええ、案の定苦労しまくってます 
そういやFCメンも最初苦労しまくってたみたいで、当時FCチャットで阿鼻叫喚だったのを思い出した 
そんな難易度をあちしがあっさりクリアできるわけないのは当然で。。。 

でも1時間も経つと、自然と体が覚えるようになった 
Sさんの指示が的確なのと、みんなの動きがやっぱり上手いから 
あちし以外みんな一度もミスしてないしね。。。 

414 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 21:05:45.43 ID:MvkJ7pQP.net
何度目かの挑戦後、今回は順調に進んでナメクジみたいのがわいてくるとこまで初めて来た 
その辺りから必死に回復して。。。 
あとはもうガムシャラだった 
とにかくあちしのミスで死なないことと、しっかり回復することだけを考えていた 

うをーーー早く終われーーー! 
なんか色々ギミックあって、予習してきたはずが全部頭から飛んでいた 

とにかくナイトのウリさんと戦士のタケさんを死なさないこと 
全体攻撃きたらメディカラ! 
そんな大雑把な動きしていたせいか、無駄な回復が多くなっていた 
そうしてMPがカツカツになってきたころ。。。 

気が付くと画面暗転 

えっ! 

うそ!まさかクリアしたの!? 
回復に集中しすぎてて、ボスのHP見てなかった 

415 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 21:06:21.21 ID:MvkJ7pQP.net
「思ったよりあっさりいけたな」 
後半があんまり覚えてない 
紐みたいのついてもそれをみんなが動いて取ってくれて。。。 
あとは地面の範囲攻撃を避けて、それ以外はひたすら回復してて。。。 

「よし次は2層だな」 
「おー!」 

えっ、えっ、あちしがこんなあっさり進んじゃっていいの!? 
「あちしちゃん、しっかり動けてたよ」 
「うむ、この調子で2層いこう」 
「そうね、○○ちゃんの成長が嬉しいわぁ」 

こんな簡単に。。。っていうほどでもないけど、思ってたよりスムーズであちし自身もビックリしていた 
もしかしてあちし、実は自分が思ってるほど下手ではないんじゃ。。。 
この調子なら侵攻編全部いけそうなんですけど! 

ちょっと調子乗ってしまうあちしなのであった 
でも、きっとこれフラグなんだろうなぁ。。。 
どこでこのフラグ回収することになるんだろうか! 

416 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 21:07:20.74 ID:MvkJ7pQP.net
侵攻編二層 


はい、すみません調子乗ってました 
即効でフラグ回収 

というか、何ここ。。。 
とんでもないとこに来てしまった 

大縄跳びってレベルじゃねーですよ!! 

石化テロ 
ここで最大の障害 
FCメンが以前ここやってたとき、「下手くそが一人でもいるとここクリアできねーな」って言った理由がようやく納得できた 

あちしがミスをすると、あちしじゃなくて他の人達が石化し壊滅する 
下手っぴが一人でもいると、周りがどんなに上手くてもひたすら足引っ張られる仕様 
うわ、これやばい 
無理かも。。。 
それくらいシビアだった 

418 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 21:08:23.84 ID:MvkJ7pQP.net
特に”叫び”というのが自分に来たときが本当に混乱する 
タンクを回復しつつ、”声”を処理しながら定期的に攻撃受ける後衛二人をフォロー 
さらに地面に一定時間後に即死するダメージデバフが登場しだす 
もう頭が爆発しそう 

こんなのノーミスなんて無理だよ。。。 
自分の下手っぴさをこれ以上ないくらい痛感しました、すんません。。。 

「すみません」「申し訳ない。。。」喉まで出かかる謝罪の言葉をギリギリ飲み込む 
謝りの言葉でなく、感謝の言葉にするんだ。。。 
クリアして「ありがとう」ってまた言うんだ。。。! 

だけど。。。 

「よし、今日はこのくらいにしておこうか」 
気が付くと時間は深夜0時を回っていた 

結局あちしのせいでクリアできずに今回はタイムアップ 

419 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 21:10:06.88 ID:MvkJ7pQP.net
「すみません。。。」 
つい我慢してた言葉が漏れだしてしまう 

「いやいや、最初はこんなもんだって」 
「ダイチも最初こんな感じだったよねーw」 
「む・・・情けないがその通りだ」 
「近頃ぬるかったし、これぐらい歯ごたえあるほうが楽しいぞ」 
「叫びの位置だけど、この辺りに動いてみて」 
その後少しの間、主にあちしへのレクチャーをするための反省会をする 

「どうする?ボイチャ導入する?」 
「明日やってみて厳しそうなら考えましょうか」 
「OK」 
「あちしちゃんも後半けっこう対応できてたもんねー」 
「そうねー、次回は全然いけるんじゃないかしら」 

いえ、全然無理そうです。。。 
侵攻二層、そこは下手っぴお断りという看板を突きつけられた、そんな感じの場所でした 

結局全員の予定を合わせ、また数日後集まることになって解散した 

421 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 21:11:13.65 ID:MvkJ7pQP.net
はあぁぁぁ~~~。。。 
全然ダメだった。。。 

忘れないように今日あったことを動画と攻略記事で復習する 
ダメだ、疲れて頭に入ってこない。。。 

そんなときあちしが向かうのは、決まって釣りだった 
一度気持ちを落ち着かせよう 

ポチャンッ 
竿を投げる音が無音の中響く 
そしてあちしは座って物思いに耽る 

数時間拘束させたにも関わらず、誰一人として愚痴一つ言わなかった 
むしろ気持ちが沈まないようにひたすら励ましてくれた 
そんなウリさんたちの人柄に感動すると共に、むしろそれが申し訳なくて申し訳なくて。。。 


次こそはなんとかしなきゃとは思うものの、あの鬼畜ギミックに正直全く自信がなかった 
なんでこんなの実装したのよ吉田さん。。。 
1ミスで壊滅とか、あちしに死ねって言ってるようなもんですよ。。。 

422 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 21:14:21.67 ID:MvkJ7pQP.net
あちしがうなだれてると、そこにピコンとTELLの音 
「お」 
ん? 
「横」 
見るとすぐ横で、先ほどまで一緒に侵攻編やったモンクのダイチさんがいた 
あちしと同じように釣りをしている 
反省ばかりしてて気付かなかった 

「あ、どうも!」 
あちしが挨拶すると、「どうも」と返事がきた 

「今日は迷惑ばかりかけてすみません。。。」 
「いや、俺は気にしてないし多分他の奴らも全く気にしてない」 
「そうですか。。。」 

ポチャンッ 

ポチャンッ 

無言で釣りの音が鳴り響く 

423 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 21:21:35.69 ID:MvkJ7pQP.net
「あまり気にしすぎないほうがいいぞ、あそこはみんな、初めはああいう風になる」 
少しの間の沈黙の後、ダイチさんがそう言ってフォローしてくれた 

「ウリさんたちもですか?」 
「あ、いや、ウリたちはすんなりすぐ動けてたな」 
「やっぱりそうですか。。。」 
あちしがガックリきていると、 
「あいつらは特別。俺なんか特に酷かったよ」 
ダイチさんはそう言った 

全然そんな風に見えないんですが。。。 
実際ダイチさんも一度もミスなく動いてた 

そもそもこの人達ってなんでこんな上手いんだろう 
超絶上手い人達を選別して集めたって聞いたことがあるけど、噂でしかない 
そう考えていたら、彼らの過去が気になってしまっていた 

「あの、ウリさんたちのFCってどういう集まりだったんですか?」 
なので率直に聞いてみることにした 

425 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 21:26:12.31 ID:MvkJ7pQP.net
「元々ウリとタケとラクシーは別のPvPゲーでトップだった奴らでな、そいつらとSが入ってFCを発足したらしい」 
「そこに俺やミラやチョコ(不思議ちゃん)が来た感じ」 
「面接とかでですか?」 
「いやいや、ウリが拾ってくるんだよ。面白そうな奴見つけたって言ってさ。そこに上手い下手は関係ないな」 
それは意外な発言だった 

「よくうちは軍隊みたいなとこって言われるけど、それは違う」 
「実際は元々ゲーム上手い奴らがいて、Sみたいに戦略立てるの上手い奴がいて、それで自然と強豪FCと呼ばれるようになったってのが事実だな」 
「でもその中で俺だけが特に下手でさ、周りに迷惑かけまくった」 
「だから、それから木人叩いたりしてひたすら練習することにしてるんだ。気がいいやつらだしこれ以上迷惑かけたくないってね」 

その気持ち、すごーーーーくよくわかります!! 
あちしは画面ごしから「うんうん」と頷いていた 

「ミラとかにはよく修行馬鹿と言われるけど、センスない奴は努力で補うしかないからなー」 
ダイチさんは遠い目をするような感じでそう言った 
「あの!あちしでもできるでしょうか!?」 
「俺から見ればあんた下手じゃないよ。努力もしてるし、実際に一層だってすぐクリアできたじゃないか」 

今までずっと周りから下手と言われてたので、下手じゃないって言われるとお世辞でもなんだか照れる  

430 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 22:29:14.55 ID:MvkJ7pQP.net
「あ、でもあちし誘ったのってやっぱり下手っぴだから誘ったんですよね。。。」 
あちしを誘った動機を思い出してそう言った 
「いや、全然違うけど」 
あれ。。。? 

「そもそもウリは一緒に楽しく遊べるかどうかだけを基準に誘うからな。でないと俺みたいな下手くそここにいないよw」 
「でも出来の悪い子を見て、なんとしてでも出来るようにしてやろう的な感じで誘ったってウリさんが。。。」 
「あー、あいつそんなこと言ったのかw意外と照れ屋だな」 

ん???それって一体。。。 

「Sが最初仲良しのあんたを誘いたいって言って、ウリが是非○○となら一緒に遊びたいっていうのが発端だよ」 
え。。。 

「二人ともあんたがいかに献身的で明るくて思いやりのある子かを力説してたよ」 
「丁度そのころ、固定だった白がリアル事情で引退してなー。ちょっとウチらの空気が沈んでたんだ」 
「でもあんたが来てくれればきっとまた以前のように楽しくなるって、それで誘ったんだ」 
「実際にあんたが来てくれてみんな活気戻ってきたよ。来てくれてありがとうな」 

431 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 22:31:31.09 ID:MvkJ7pQP.net
それを聞いて、不覚にも泣きそうになってしまっていた 
そんなこと今まで一度も言われたことなかったから。。。 

フロントラインではキックされ、ID入ればもう一緒にやりたくないと言われ。。。 
そんな日々送ってきて、それでもこのヴァナ・ディールがオアシスに感じられるくらいリアルが辛くて。。。 
いつも要領悪くて、周りから疎まれ、迷惑かけないようにひっそり生きてきた 

あちしはそんな最底辺の人種 

だからあちしみたいなもんにはもったいなくて、幸せが零れ落ちそうで。。。 
まるでそれが自分の涙となって溢れてきているようだった 

だからごしごしこすって涙をグッと堪える 

433 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2014/08/30(土) 22:33:01.94 ID:MvkJ7pQP.net
人から必要とされるって、こんなにも心がポカポカ暖かくなるものなんだね 
「なんていうか。。。うれしい」 

胸がいっぱいで、こんな普通の言葉しか出てこなかった 

「おう、絶対みんなで一緒にクリアしような」 
「はい!」 
あちしは感極まって、リアルでもつい、そう返事していた 

最初は誘ってくれたのに断りたくないという負い目と、装備のために始めた固定 
そんな不純な一歩だけど。。。 

『この出会いが素晴らしいものになるかもしれないよ、勇気を出してやってみようよ』 

以前この固定に入るか相談したとき、リーダーが言ってくれた言葉 

その小さな勇気があちしのかけがえのない居場所になるかもしれないと期待して、心が高鳴るのでした  

引用元:http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/ogame/1408504458/

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あちしchan
FF14まとめった

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