【FF14】リューさんとルガモンクが森の神様と遭遇した話

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ryukishi

531 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2015/02/05(木) 22:59:58.33 ID:k7Gsrhuq.net
竜さんが森小屋の中へ入ったときは、既に午後8時を過ぎていました。 
急に安堵感、疲労感、空腹感が竜さんを襲い、竜さんは床に大の字になって寝転がりました。 そして、先程遭遇したバケモノの事を考えていました。 
「やっぱり、あれは森の神さんだったんじゃろか」 
そう思うと体の震えが止まらなくなり、竜さんは気付けに森小屋に保存してある焼酎を飲み始めました。 保存食用のマーモットの燻製もありましたが、 
あまり喉を通りませんでした。ルガモンクに分けてやると、喜んで食いつきます。 
「今日は眠れねぇな」。そう思った竜さんは、ロンギヌスを脇に置き、寝ずの番をする事を決心しました。 
「ガリガリ ガリガリ」 
何かを引っ掻くような音で、竜さんは目が覚めました。 疲労感や酒も入っていたので、いつの間にか寝てしまっていた様です。時計を見ると、午前1時過ぎでした。 
「ガリガリ ガリガリ」 
その音は、小屋の屋根から聞こえてきます。ルガモンクも目が覚めた様で、 低く唸り声をあげています。 竜さんも無意識の内にロンギヌスを手にとっていました。 「まさか、あいつが来たんじゃなかろうか・・・」 
ですが、小屋の外に出て確かめる勇気も無く、ロンギヌスを握りしめて、ただ小屋の天井を見つめていました 

 

534 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2015/02/05(木) 23:04:11.11 ID:k7Gsrhuq.net
それから10分ほど、天井を爪で引っ掻くような音が聞こえていましたが、やがてそれも止みました。 竜さんにとっては、永遠に続く悪夢の様な時間でした。 音が止んでも、竜さんは天井をじっと睨んだままでしたが、 
やがて「ボソボソ」と人間の呟く声の様な音が聞こえてきたのです。 「・・・ーい・・・・っ・・・ー」 
竜さんは恐怖に震えながらも耳を澄まして聞いていると、急にルガモンクが凄い勢いで吠え始めました。 そして、何かが小屋の屋根の上を走る様な音が聞こえ、何か重い物が地面に落ちる音がしました。 ルガモンクは、今度は小屋の入り口に向かって吠え続けています。 
「ガリガリ ガリガリ」 
さっき屋根の上にいた何かが、小屋の入り口の扉を引っ掻いている様です。 ルガモンクは金剛の構えをし、後退しながらも果敢に吠え続けています。 
「だっ、誰だ!!」 
思わず竜さんは叫びました。ロンギヌスを扉に向かって構えます。 すると、引っ掻く様な音は止み、今度はその扉のすぐ向こう側から、ハッキリの人間の子供の様な声が聞こえてきました。 
「きゃー やーい」 
あいつだ。竜さんは恐怖に震えました。ガチガチ鳴る奥歯を噛み締め、 
「何の用だ!!」 
と叫びました。ルガモンクはまだ吠え続けています。 
「きゃー やーい」 
「それ」はハッキリと、人間の言葉でそう言ったのです。 
竜さんは、堪らずに扉に向かって、ピアシングタロンを1発なげました。 

536 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2015/02/05(木) 23:05:07.42 ID:bqHxzfde.net
>>534 
才能あるわ 
続けて 

537 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2015/02/05(木) 23:07:09.60 ID:k7Gsrhuq.net
「やいっ」 
と奇妙な叫び声が扉の向こうから聞こえ、竜さんは続けざまに2発、3発 
と投げました。槍に空けられた扉の穴から、真っ赤に血走った目が見えました。 
「きゃーいやーい」 
人間の幼児そっくりの声で、「それ」は言いました。 
「帰れ!!」 
竜さんは続けざまに槍を投げようとしましたが、体が動きません。 
「きゃーいやーい」 
「それ」は壊れたテープレコーダーの様にただそれだけをくり返します。 
「し、知らん!!あっちにいってくれ!!」 
「きゃーいやーい」 
再びガリガリと扉を引っ掻きながら、「それ」は扉の穴から怒り狂った 
赤い目で竜さんを見ながらくり返し言います。ルガモンクも吠えるのを止めて縮こまっています。 
「俺じゃない!!お前の強化素材なんて知らねぇ!!あっちにいけ!!」 
竜さんは固まったままの体で絶叫しました。すると「それ」は、 
「ジュピーーー!!!」と叫び、扉を破って中に入ってきたのです。 

539 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2015/02/05(木) 23:09:13.84 ID:bqHxzfde.net
これは米澤穂信だ 

540 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2015/02/05(木) 23:12:43.01 ID:k7Gsrhuq.net
竜さんの記憶は、それから途切れ途切れになっていました。 
扉を破って現れた、幼児の顔。怒りを剥き出しにした血走った目。自分の顔に受けた焼けるような痛み。 「それ」に飛びかかるルガモンク。無我夢中でジャンプをする自分。 
竜さんが気がついた時は、グリダ二アの病院のベッドの上でした。 
3日間昏睡状態だったそうです。 竜さんの怪我は左頬に獣に引き裂かれた様な裂傷、右足の骨折、体のあちこちに見られる擦り傷などの、 かなりの重傷でした。 
竜さんは、「Sランクモブに襲われた」とだけ言いました。 しかし、何となく竜さんに何が起こったかを感づいた様で、次第に竜さんは村八分の様な扱いをうけていったのです。 
ちなみに、相棒のルガモンクですが、まるで竜さんを守るかの様に、竜さんの上に覆い被さって死んでいたそうです。 肉や骨などはほぼ完璧な状態で残っていたそうですが、何故か新式装備だけが1つも残らず綺麗に無くなっていたそうです。 

542 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2015/02/05(木) 23:21:39.93 ID:Gx8YX6Ep.net
ルガモンクかわいそう 

549 :既にその名前は使われています@\(^o^)/:2015/02/05(木) 23:38:19.44 ID:4x6w1O5N.net
(´・ω・`)ジュピーで吹いたw 

「しっぽ」っていう怖い話が元ネタです
引用元:http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/ogame/1423092974/

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